自転車ヘルメットと子供への義務化

自転車ヘルメットは自転車に乗る人に義務づけられた自転車用品ではありません。そのため、販売されている自転車ヘルメットは自転車に乗る人の安全を考慮して着用する為のものです。ただ、2008年6月1日施行の改正道路交通法では、自転車ヘルメットを、同乗させる13歳未満の子供に着用させる「努力義務」があるとされています。違反があっても罰則はありませんが、子供への義務化という形ではあれ、安全上、自転車ヘルメットの着用は「必要」であるという法的な見解が出ているということになります。

とはいえ、自転車でのスーパーへの買い物や最寄駅への通勤で自転車ヘルメットを着用するのはどうしても「お荷物」と考える人が多いようです。かたや、私の近隣の中学校では、自転車通学の全員に自転車ヘルメットが義務づけられていて、通学時には黄色いヘルメットが走る風景が定着しています。

過日、若い女性の乗るスクーターの転倒事故が目前で起こりました。女性はヘルメットのあご紐を装着しておらず、転倒と同時に頭からはずれ、裸の頭部を路面に打ちつけてしまいました。事故後、女性に意識はありましたが頭部の出血が多く、また、左手指からも出血がみられて痛々しい限りでした。ちょっとした自転車のスピードにも満たない状況でのフラフラ転倒であったのに、転倒事故は本当に怖いと思った次第です。

自転車ヘルメット「子供用」のデザインは、基本的に大人用の自転車ヘルメットをベースにしていて、かわいらしく丸みを帯びています。大人用にもこの丸さが欲しいところです。
＜子供用自転車ヘルメットの代表的な売れ筋４点＞
・ちゃりんくるヘルメット：スポーティなデザインでワンタッチで簡単に脱着できます。
・子供用ヘルメットキッズエックス・ファイブkids-x5：サイクルパーツ(OGK製)です。
・パナソニック子供用ヘルメットポピー(poppy)：軽くてかわいい頑丈設計で5歳からの子供用です。
・ブリヂストン子供用ヘルメットJ－MET（CHJM5256/5660）：安心・安全のブリヂストン(大きめサイズ)
こういったヘルメットにアンパンマンなどのステッカーを貼ったお子さんを見かけたりします。

当ブログで人気の記事
格安 自転車 パーツ類 と 激安自転車

ビーチクルーザーに子供乗せもグー
 

義務ではないものの、自転車ツーリングに興味のない大人の方々にも、自転車ヘルメットは是非、お奨めしたいと思います。私が自転車通勤にカスクを使用しているのはカバンに押し込めるからで、衝撃への安全性を考えれば「SG規格の自転車ヘルメット」がベストです。いざというときの衝撃吸収性はカスクの比ではありません。SG規格(SGマーク)はオートバイ用の乗車ヘルメットとして販売が認められる規格であり、自転車ヘルメットの値段の検討以前にSG規格(SGマーク)付のものは必ず選ぶようにしたいものです。

カスクについての記事はこちらです
カスクと手袋を自転車通勤に

SG 規格の自転車ヘルメットにも5,000円くらいのものから10,000円を超えるこのまで、値段は様々です。この値段の違いは同じ強度を保ちながらも、軽量化と通気性という「快適性」の違いと言っていいと思います。このことを念頭に、実際に頭に被ってから購入をご検討いただければと思います。自転車ヘルメットは法律で強制されてしまうと窮屈で。自主的に、より自然な形での普及に期待したいと思います。

自転車ヘルメットと子供への義務化