エナクルとは サンヨーの電動アシスト自転車

エナクルという名称で三洋(サンヨー)が開発・発売した電動アシスト自転車が人気を博しています。実はエナクルと呼ばれているモデルはエネループバイク(eneloop bike)とエナクルという二つのカテゴリーに分かれていて、エネループバイクシリーズの方は高性能モデルであり、エナクルの方は標準モデルという区別になっています。最初、エネループバイクと耳にした時、フル電動自転車か電動(電気)バイクなのかと思いましたが、エナクル共々電動アシスト自転車であることに変わりはありません。

あくまでも一般向けの電動アシスト自転車であり、原付免許が必要なモデルではありませんでした。近年、電動アシスト自転車を改造してフル電動モードにし、さらにリミッターも解除して、あたかも電動バイクとして乗るという違法行為が問題となっています。こういった問題から、電動アシストの比率も法律で規定されりようになりました。エナクルはその新基準にもすばやく対応して、安心して乗れる高性能な電動アシスト自転車です。

サンヨーでは、電動アシスト自転車であるエナクルのことを「電動ハイブリッド自転車」と呼んでいます。本来、人力で走行する自転車のパワーを電動力で補助するという意味で、電動アシストとなんら変わらないのですが、ハイブリッドカーの名称に準じた気の利いた呼び方ではあります。個人的な見解としては、電動アシストという名称は一般的であり、電動ハイブリッドという名称を使うことによって、差別化を図ると共に、あくまでも「電動力でのアシスト」であることをさりげなく強調した「適法・安全」なモデルであることを主張しているように感じられてなりません。

エナクルの特徴は両輪駆動方式とそのバッテリー及びモータにあると言えましょう。後輪を人力で駆動させて前輪を電力で駆動するという両輪駆動方式。三洋電機の他の製品にも共通するエネループという繰り返し充電が高度に可能なバッテリー。そしてモータは、動力機能と共に発電機としての機能も兼ねるといった優れもの。ノッタ* ママオートモードやブレーキ充電システムによって、エナクルのモータは、その機能を存分に発揮して、充電機能を働かせます。欲を言えば、バッテリーの充電不要ならと思うのですがそれは贅沢かもしれません。

エナクルのタイプはタイヤが24インチのものと26インチのものがあり、型式にCY-SPE・CY-SPF・ CY-SR・CY-SPAがあって、全15モデルがラインナップされています。現状、エナクルのどれもが在庫確認を要する程の売れ行きとなっています。これに対して、エネループバイク(eneloop bike)は全17モデルで、型式はCY-SPH・CY-SPF・CY-SPE・CY-SPA・CY-SPGとなっています。中でもCY-SPGは「エネループバイク ビジネスモデル」として注目され、配達業などのプロフェッショナル向けに開発された、三洋のハイエンドモデルとなっています。エネループバイク(eneloop bike)は今のところ、いつでも在庫はあるようです。

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