自転車パンク修理のコツ
自転車のタイヤのパンク修理のコツについて、改めて気づいた点を記してみたいと思います。通常、自転車のタイヤのパンクというと、タイヤではなくチューブの補修ないしは交換ということになりますが、この程、息子の自転車の前輪がパンクし、息子にパンク修理の方法を教えながら臨んだ修理で、再認識したコツともいうべき点がいくつかありました。
本年4月に中学校1年生となった息子(長男)に、通学用として買い与えた自転車が今回修理の対象となりました。自分の通勤用ママチャリより少し高級な自転車です。息子の通学用自転車が"初めてのパンク"をしたのは三日前で、妻からもパンク修理の依頼を受けていました。
私自身、時間の無い身の上なので、自転車のチューブの修理は面倒くさく、時に2箇所以上の穴が開いてしまっている場合を多く経験しているため、パンクしたら「チューブを新品」に交換するという結構不経済な方針を立てています。これを受けて妻は、既に自転車用パンク修理キットと新品の自転車チューブ(26インチ用)を買い揃えていてくれました。そこで今回は不経済な方針はさておき、息子にパンク修理のノウハウを教えるという目的でチューブの補修をすることにしたのです。
今回の自転車タイヤのパンク修理の段取りは以下のとおりでした。
- ①フロントフォークから前輪をはずす
- ②車輪のリムからタイヤとチューブを全てはずして分離する
- ③チューブのパンク箇所を特定する
- ④パンク箇所にパッチを貼り密着を確認する
- ⑤車輪のリムにタイヤとチューブを元どおりに取り付ける
- ⑥フロントフォークに前輪を取り付ける
パンク修理の具体的内容
自転車は家の前の私道のブロック塀脇に自転車ロックを施して立てかけてあるので、パンクした前輪だけ取り外して家の中に持ってきました。
前輪の車軸はフロントフォークの両側から14ミリのボルトで取り付けてあり、まずこれをはずしました。車軸にはタイヤ泥除けのステーとカゴキャリアのステーも差し込んであるのでこれもはずしました。これでタイヤはフロントフォークから自由になりましたが、左右のブレーキシューが邪魔して外せないので、ブレーキシューの片方を取り外しました。ブレーキシューは10ミリのボルト一本をはずせば簡単に取れました。これで前輪はスッとはずれ、家の中へ持ち込めました。前輪がフロントフォークだけになった自転車は、フロントフォーク先を「そっと」路面に設置させておきました。
リムからタイヤを外す作業が一番やっかいかもしれません。タイヤレバー3本を使ってはずすのですが、初めて外す新品の自転車のタイヤの密着度はけっこう強くアルミのリムや内部のチューブを傷つけないように「くじって」はずします。今回の26インチのタイヤの場合、約40センチ位の距離を置いて2箇所を「くじり」タイヤレバーをフォークに固定。その後、2箇所の真ん中をくじるとボコッと外れました。
今回は作業をしやすくするため、タイヤの片側全てをリムから外したあと、もう片側もはずし、タイヤをリムから完全に分離しました。しかる後、チューブの口金の虫ゴムとボルトをはずし、自転車チューブもリムから完全分離しました。作業対象は穴のあいたチューブなので、これでじっくり作業ができます。
チューブに虫ゴムを取り付けて、自転車タイヤ用の空気入れで空気を入れました。チューブの直径が10センチくらいになるまで空気を入れたところ「シュー・・」と空気の漏れる音がします。中性洗剤を薄めた水をチューブの外側前面に塗ったところ、、空気が漏れている箇所にシャボンのアワが大きく出来て、パンク箇所は簡単に特定できました。チューブの水ッ気をウエスで拭い、さっそくパンク箇所の補修に移りました。
パンク箇所に貼り付けるパッチの3倍くらいの面積を紙やすりでこすり、こすった場所に「パーツクリーナー」を吹きかけて、ウエスでゴムの粉をキレイに拭いさりました。そのあとに「ゴムのり」を広く指で塗って半渇き状態になるまで待ちました。だいたい3分くらいかかりました。さっそくパッチを貼ります。パッチは銀紙とセロファンに挟まれていて銀紙の側がチューブに貼り付ける方です。銀紙のみをはがしてチューブの穴を中心に密着させます。その後、密着を強めるためにドライバーの柄の底でパッチの上からこれでもかとトントン叩きました。しかる後、セロファンをそっと剥がすと、チューブに一体化したかのように密着したパッチが現れました。これでパンク修理の本丸は完了です。
今度はチューブを取り外すのとは逆の工程で、チューブとタイヤをリムに取り付けました。その際、リムとタイヤにチューブが挟まらないように注意します。取り付けが終わったら、チューブに少しだけ空気を入れて、タイヤの外周全体を部屋の床の上で弾ませました。これによって、リムとタイヤとチューブが適正な場所に納まるのです。その後、タイヤに(チューブ)に空気を完全に入れて、前輪は完全に復活しました。
フロントフォークから前輪を外したのと逆の工程で取り付けました。最後にブレーキシューを元通りにして完了です。ついでに前輪と後輪のブレーキの遊びが甘かったので少々締め付けました。これはオマケ。以上で今回の自転車のパンク修理は完了です。私に言われるままに手伝った長男がどこまで習得できたかは疑問ですが、初めて見る分解工程には興味を示したようです。あとは、見よう見まねで経験を積んでもらえばと思っています。さて、以下に今回改めて感じた修理のコツをまとめてみましたので参考にして頂ければ幸いです。
自転車のパンク修理の際のコツ
フロントフォークから車軸を外すコツ
14ミリのボルトの取り外しは片側だけイッキに取るのではなく、左右均等に緩めていきます。
タイヤレバー3本でタイヤの皮を外すを使ってはずすコツ
ここが重要で、良いタイヤレバーだとチューブやリムを傷つけることなくタイヤの皮のみをくじることができます。とにかくタイヤの皮だけをくじって持ち上げ、タイヤレバーの一方をリムに固定させることです。
空気を入れて補修箇所を確実に特定するコツ
中性洗剤は濃い目に作り(濃い目の石鹸液の方が良い)、満遍なくチューブ全体に塗って、空気は多めにいれてみます。大きめのバケツに水を張って、膨らましたチューブをその中に入れてみることでも、空気の漏れた場所は特定できます。
「ゴムのり」塗って半渇き状態を待つ際のコツ
ゴムのりの乾きは指でさわってもつかない程度が良く、それ以上放置してもいけません。
以上で「自転車のパンク修理のコツ」を終わります。
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